福島 弘和[作曲者一覧][ご注文]

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吹奏楽小編成
五木の子守歌
幻想的な曲の始まりは、フルートのソロを中心にアルトサックスのソロなど木管によって拡大していきます。それを金管が大きく盛り上げると、再びフルートのソロによって前半が終わります。雰囲気ががらっと変わって、パーカッションによって8分の6拍子の軽快なリズムが始まり、力強い音楽とともに大きなクライマックスを築き感動的な音楽となります。次第に落ち着くと、子守歌のテーマがテナーサックスのソロで再現され、幻想的ななかで曲は遠くに去っていくように終わります。
雲の信号
少人数、小編成のための吹奏楽オリジナル曲として、福島弘和氏(課題曲「稲穂の波」、「道祖神の詩」の作曲者)が作曲した新作です。16分音符や連符を使っていませんので、4分音符、8分音符が中心の技術的に無理のない曲になっています。冒頭から優しさのある親しみやすい旋律が流れ、音楽として力強さをもって進行します。中間部では一転して速いテンポで楽しさのある音楽に変化し、後半では冒頭の旋律による壮大なオーケストレーションによって曲を閉じます。コンクールの自由曲としても充分な曲だと思います。
八木節
演奏会のプログラムに「何かもう1曲欲しい!」というときに、華を添える曲のイメージで群馬県の民謡「八木節」を取り上げてみました。リズムに富んだ伴奏が旋律をより一層面白く引き立ててくれるはずです。テンポのゆっくりな部分では、普通聴いてる「八木節」とは一味変わった曲想で情緒豊かに歌うことができます。打楽器は4人編成になっていますが、和太鼓など付け加えオリジナルの演奏を目指しても面白いのではないでしょうか。
じんじん
実際に存在する沖縄のわらべ歌から数曲選び1つの曲にまとめたものです。南の島らしい開放的でリズミカルな音楽とふくよかで優しい音楽をお楽しみ下さい。取り上げたわらべ歌は、外遊びの「わーっくワわーっくワ」・動物の歌「ジンジン(ほたる)」と「スリー玉虫」・子守歌「べーべーぬ草刈いが」・手まり歌「いちくさんかく」です。楽譜には旋律にわらべ歌を記してありますので、その旋律がどんな情景で歌われているのかを想像しながら演奏すると、より楽しい曲になることでしょう。
せんばやま変奏曲
誰でも知っている「あんたがたどこさ」を使って変奏曲を作りました。聴いている人を「一つの食材をいろいろな料理にして楽しませる」ようなつもりで演奏してください。テーマと9つの変奏からできています。それぞれの変奏の特徴をとらえて楽しんで演奏してください。
アミュレット
2006年3月奈良県立城内高等学校吹奏楽部により初演されました。現在はもう、少子化のため閉校になってしまった同校のために作曲した曲です。最後の部員10人のための編成でしたが、出版に伴い少し多くしてあります。アミュレットとは「お守り」という意味で、作曲者が送った「秋篠寺のお守り」をコンサートやコンクールの本番で、懐に入れて演奏してもらった思い出を元に作曲しました。心温まるような1つ1つの音を大切に演奏していただけたらと思います。
*Ob.とBsn.は入っていません。Fl.2,TenSax,Hrn.2はオプションです。
夏の風 プレリュード
2008年群馬県立中央高等学校の委嘱により作曲。吹奏楽部員の夏といえばコンクールシーズン真っ只中で、休みも無く金賞を目指し、ひたすらに練習する毎日だと思います。この曲は、夏休みに学校の自転車置き場に自転車を停めて、音楽練習室に向かう時に聞こえてくる、仲間の音や合奏の曲(聞こえてきそうな曲)をイメージで作りました。吹奏楽らしい曲のイメージです。コンクールに向けてのプレリュード(前奏曲)であり、ドキドキした感じ、ワクワクした感じを表現しています。


吹奏楽大編成
シンフォニエッタ
1998年度吹奏楽コンクール課題曲「稲穂の波」、2000年度吹奏楽コンクール課題曲「道祖神の詩」の作曲者、福島弘和氏の力作で「大編成の吹奏楽団の自由曲として演奏効果の高い作品」という依頼のもとに作られた曲です。前半部では戦争の悲惨さやその中の人々の苦悩などをあらわし、後半部では希望や夢、優しさや力強さなどが表現されています。打楽器も全体的に活躍するエネルギッシュな曲です。
よだかの星
曲についてはとにかく熱いものを感じます。木管のねばり、金管の力強さ、音楽の味が濃いというのが特徴かもしれません。宮沢賢治作の「よだかの星」はよだかという醜いけれど一生懸命生きる鳥は、最後は星になるというお話です。命と愛という大きなテーマが曲全体を支配し、優しさと力強さがそれを表現しています。
北からの風よ
この曲は2001年に群馬県で開催された国民文化祭のために作曲しました。テーマ「いのちの発見」をもとに「命の大切さが発見できるときは?」と考えると、冬から春にかけて枯れていた草木が芽吹く頃ではないかと思いました。群馬で冬と言えば「空っ風(北からの風)」がまず頭に浮かびました。この風が春になるまで私たちを悪いことから守ってくれていると言うイメージや、早く春にならないかと黄色に砂煙る赤城山をみながら思う人々の気持ち、からからと風の舞う様子を込めてこの曲を書かせて頂きました。
宙(そら)のしらべ
2000年に作曲したフルート6重奏「星の響く空」の1フレーズ(77小節目から)を吹奏楽に再構築した曲です。冒頭のフレーズは宮沢賢治作「双子の星」の笛吹童子が星めぐりのうたに合わせて吹き合う笛の音をイメージして作りました。透き通るようなサウンドを目指してください。77小節目からのフレーズ達が引き立つような構成にしてください。夜空を気持ちよく飛ぶイメージで演奏してください。
柳絮(りゅうじょ)の舞
どこか哀愁を感じるしっとりとした音楽で曲が始まります。中間部では風とともに柳の種子が舞う様を表現している楽想が、力強くそしてしなやかに奏でられます。後半は舞いも落ち着き、哀愁をもって静かに終わります。
(※)大編成で書かれていますが、少人数でも演奏可能です。
花の歌
親しくしていただいた先生の告別式の時に、先生のお弟子さん達で演奏することになり、サックス四重奏「子守歌」を書かせていただきました。とても明るく無邪気な先生でしたので長調で穏やかな曲になりました。その後、「子守歌」をモチーフに吹奏楽でやりたいということになり、この「花の歌」を書きました。寒く厳しい冬の後にひっそりと咲いた白くて美しい花のイメージにしました。「子守歌」は最後の長調に転調したところに入っています。(福島)
初演:群馬県桐生市立商業高等学校
(※)大編成で書かれていますが、少人数でも演奏可能です。
山寺にて〜奥の細道の奥〜
2005年12月山形大学吹奏楽部の委嘱により、初演されました。「山寺」とは、松尾芭蕉が「奥の細道」で詠んだ俳句「閑さや岩にしみ入蝉の声」で有名な立石寺を指しています。江戸を出た芭蕉が山寺に着くまでに、途中で祭り囃子が聞こえたり激しい風に煽られたり、ただひたすらに歩いて行く強い意志を表現しています。自分の道をしっかり歩いていくイメージで演奏して下さい。
大草原の白い馬
語りと音楽のための「スーホの白い馬」から「語り」の部分を省き構成した曲です。「スーホの白い馬」はモンゴルに古くから伝わる民話です。物語は馬頭琴が誕生するきっかけとなった話で、根底には広大な草原を移動する手段が馬しかない時代の、少年スーホと白い馬の固く結ばれた信頼、絆が描かれています。モンゴル民謡をイメージした「スーホ」の主題、馬頭琴の演奏をイメージした「白い馬」の主題、馬の競争のシーンの描写、国王の兵の矢から逃れるシーンの描写、白い馬と再会するスーホ、絶命する白い馬のシーンの描写。以上が主な音楽(話)の流れになっています。


アンサンブル
3Tunes for Trombone Quartet 〜私を酔わせて三章〜(Trb.4)
メロディーの存在がはっきりしていて、親しみ易い曲です。もともと歌詞付きだったので、日本語を発音するように吹くと良いでしょう。お酒に関わる人々を題材にした描写音楽です。(I:2'30" / II:3'50" / III:3'40")
6つのバガテル(Sax.4)
1つの大きなテーマ(主題)の作品ではなく、自分の中の「こんなサックス四重奏を聴いてみたい!」を気軽な感じ(ちょっとしたもの=バガテル)で6つ集めてみました。全体的に、アジアやアフリカをイメージした民族音楽的な曲になりました。特に小節線のない曲は、テンポにしばられる事なく自由に歌って下さい。テンポの速いところはノリをよく!演奏して下さい。
木管五重奏のための5つの舞曲(木5)
舞曲の様式や特徴を表現したのではなく、踊っている人の性格や心の内面を表現しました。個性あふれる5つの舞曲を楽しんで下さい。参考までに、5曲目の曲は2000年度課題曲「道祖神の詩」の元になった曲です。初演:1999.3.28.東京オペラシティ ログハウス主催 室内楽コレクションvol.10にて。(1:2'10" / 2:3'05" / 3:2'45" / 4:2'30" / 5:3'05")
星の響く空(Fl.6)
空気の澄んだ丘の上で、夜空一面の星たちが輝き、響きあっている様子をイメージして作曲しました。音楽の流れを大切にして歌い上げてください。
木管三重奏の愉しみ(木3)
木管の華やかで美しい音色をイメージして作曲しました。対位法的な楽曲ですので、それぞれのパートが表情豊かに歌い上げるのが演奏上のコツです。
スルピリド(木8)
「スルビリド」は薬の名前です。心を元気にしてくれる薬にあやかって名前を付けました。演奏するたびにテンションがあがるように作りました。木管5重奏の「ミュルミュール」をもとに木管8重奏になおしたものです。
ミュルミュール(まあ、まあ、まあ。)(木5)
「アンサンブル・ミュルミュール」という木管五重奏団のために書いた曲です。彼らは音楽大学の友達なので、少し難しくしてあります。Murmur とは「ささやく、つぶやく」という意味で、「まあ、まあ、まあ・・・」(いろいろな状況が想像できますが)とつぶやく様子を描いてみました。肩の凝らない明るい曲に仕上げてください。
木管三重奏の愉しみII(木3)
フランスの印象派のようなイメージで作りました。力まないで演奏することがポイントだと思います。
木管三重奏の愉しみIII(Cla.3)
8分の5拍子で軽快な音楽で始まります。中間部での音の連なりは、この曲の優しさを感じます。そして、スピード感ある音楽で曲をとじます。
子守歌(Sax.4)
福島作品の中でも特に優しさや愛情を感じる、とても美しい曲です。サックスの響きでなければこの作品は生きない、といった主張を感じます。
木管四重奏の愉しみ(木4)
オーボエ2本とクラリネット2本のための作品です。クラリネットのソロで始まり、いつしかtuttiになりますが楽器の絡みが楽しく、また聴く者に変化の楽しさを伝えてくれる作品です。
打楽器三重奏の愉しみ(打3)
自在なダイナミックの変化や音色の変化をつくり出すことで、この曲は生きてくると思います。ソリストが3人のアンサンブルといった音楽になったら素晴らしいと思います。
使用打楽器:Woodblock, Bongos, Conga
夕暮れについて(夕焼け小焼け変奏曲)(木5)
エンターテイナー的、パロディー的な発想による14の変奏曲です。バロック風、ワルツ風、ボレロ風、またタンゴ、ジャズ等、演奏者にとっても聴衆にとっても意表をつかれたような感覚になると思います。全て同じ調なので、順序や組み合わせを換えて自由にできます。
アンサンブル ミュルミュールによる委嘱作品。2004年初演。
流れ行く青い雲(木5+打)
奈良県立片桐高等学校 委嘱作品 「春に寄せて 三章」の1楽章として作曲しました。題名は、学校の閉校と共になくなってしまう校歌の歌詞のイメージから命題し、また曲にも校歌の断片が入っています。あまりフォルテを必要としない曲想なので、力まずに演奏して下さい。冒頭のアルトサックスのソロは自由に、その後に出てくるクラリネットとマリンバは軽く弾んだ感じで演奏するのがポイントです。
春を呼ぶ風(金6+打)
奈良県立片桐高等学校 委嘱作品 「春に寄せて 三章」の2楽章として作曲しました。題名は、学校の閉校と共になくなってしまう校歌の歌詞のイメージから命題し、また曲にも校歌の断片が入っています。2小節のフレーズをうまくまとめるのが演奏のポイントです。速めのテンポ設定ですが、遅くならないように演奏して下さい。「春一番」をイメージして力強い演奏を望みます。
サーカス小屋のある風景(BariTu4)
チュービアムの委嘱により2006年に作曲し、初演されました。初めに題名を決めて題名のイメージを作曲していったのではなく、バリ・チューバの音色や似合う曲想をイメージして作曲したところ、明るいようでどことなく暗く、楽しいようで寂しいような雰囲気からこの題名を思いつきました。演奏に関して、冒頭は4分の2拍子の拍子感を大切にテンポは速すぎずに、後半の同じようなフレーズは、冒頭と差をつけて少し速く演奏して下さい。中間部などではたっぷりと歌っていただければと思います。
体操のための音楽(Trb.4)
以前書いたトロンボーン四重奏のための「私を酔わせて三章」を演奏した北海道の団体の委嘱により、「同じ様な雰囲気の曲を」と承りこの曲を作りました。演奏会等では、各曲の演奏始める前に表題を言って頂くとお客さんのイメージも膨らむと思います。
体操のための音楽(金4)
以前書いたトロンボーン四重奏のための「私を酔わせて三章」を演奏した北海道の団体の委嘱により、「同じ様な雰囲気の曲を」と承りトロンボーン四重奏でこの曲を作りましたが、今回出版にあたり金管四重奏用に作り直しました。演奏会等では、各曲の演奏始める前に表題を言って頂くとお客さんのイメージも膨らむと思います。

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